Naga(ナガ族)

Naga(ナガ族)

 かつて首狩り族として名を馳せた少数民族「ナガ」

ナガ族は、ミャンマーの北西部とインドのナガランド州に多く住む少数民族です。ナガ族と言うと一括りの部族の様に聞こえますが、約23の部族(サブ・グループ)の総称で、居住環境や言葉によって更に細かく氏族分けされています。彼らの住む場所は、交通のアクセスが悪いことや部族間の争いが多かったことなどから長い間、外部の人間が入ることを許されない場所でしたが、最近は許可があれば外国人も現地へ行くことができるようになり、少しずつ外部との接触が増えてきています。もともとナガ族は精霊信仰(アニミズム)でしたが、宣教師の活動により今では9割以上がクリスチャンに改宗しています。

ナガ族の布

ナガ族 伝統の布

ナガ族の織物は、鮮やかな赤に白や黒の縞模様がよく見られます。チン族とナガ族は住んでいるエリアも近く織物や刺繍に共通点を見ることもありますが、ナガ族は商業用に織ることが少ないので必然的にナガ族織物はアンティークで希少価値があるものとされています。また捕った虎や熊、象などの骨を見に着ける習慣があって、装飾品も独特なデザインでとても魅力的で世界中にコレクターが存在しています。