様々な言葉や文化、習慣、暮らしを持つ少数民族「チン」
ミャンマー北部、バングラディッシュ東部、インド北部にまたがって生活する少数民族「チン」。チン族とは、固有の部族ではなく約53の部族(サブ・グループ)の総称として呼ばれています。サブ・グループから更に細かく枝分かれしてそれぞれの氏族に独自の言葉や文化・習慣があります。地理的環境によってライフスタイルが違うので、山間部に住む人たちをHill Chin(ヒル・チン)、平野部に住む人たちをPlain Chin(プレイン・チン)と呼ぶこともあります。少し前まで女性が顔に入れ墨を入れる習慣がありましたが現在は禁止されています(理由は諸説ありますが「他の村の男に連れ去られないよう醜くするため」が有力説)。少数民族と言っても、総人口は200~250万人と意外に多く、ナガ族同様に100年ほど前までは精霊信仰(アニミズム)でしたが、宣教師の活動により今では9割以上がクリスチャンに改宗しています。
チン族 伝統の布
チン族の織物は、その美しさや高い技術で知られており世界中にコレクターが存在する。ただ、時代の変化により布を身に纏う機会が減り、化学繊維や化学染料の流通により昔ながらの織物がなくなりつつあります。部族それぞれにオリジナルのデザインがありまずが、モチーフのひとつひとつの意味や由来が分かる人はもうほとんど存在しないと言われています。
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