ミャンマーチン州へ

ミャンマー・チン州への旅

年が明けてからあっという間に時間が経って、もう2月が目の前です。
普段雪が降らないこのあたりも、今日はまるで雪国。寒くなればなるほど、暑かった東南アジアを思い出します。ということで去年暮の旅のことを書いてみます。

マレーシアからミャンマーへ

11月、12月と息子を連れていつもより長い旅に出ていました。父ちゃんはいつも通り日本で留守番。今回は義両親の住むマレーシアを拠点に、私だけ約2週間ミャンマーへ買い付けに。私の不在中は、息子をマレーシアの保育園に通わせてみました。最初は無理があるかなと思った計画でしたが、終わってみればやってみて良かった経験でした(ざっくり)。マレーシアでゆっくりする時間もあり、2017年の疲れをとることができました。

チン族の村へ
山肌にへばりつくように小さな村が点在している

ミャンマーでは、初めてチン州を旅しました。じっくり地図上でミャンマーを見たことのある人は少ないと思いますがミャンマーの国土は結構広いです。その中で外国人に入域許可が出ている場所は全体の2/3くらいでしょうか。チン族の多く住むチン州も2012年頃から外国人が入れるようになりました。チン族の織物を扱う身をして、チン州へ行ってチン族の人たちのライフスタイルや、生活にどう織物が関わってるのかをずっと見たいと思っていたので、計画段階から色々な懸念事項はあったけど行ってみて本当に良かったです。

道中はこんな感じ

ヤンゴン→バガン(約630キロ、夜行バスで10時間)

バガン→チン州カンペレ(約160キロ、4輪駆動で6時間)

カンペレ→ミンダ(約80キロ、4輪駆動で6時間)

ミンダ→バガン(約160キロ、4輪駆動で6時間)

バガン→ヤンゴン(往路同様)

*バガンから先は、ガイドとドライバーが必要です。

ドライバーとガイド
途中でドライバーが子犬を買った(笑) 楽しいパーティやったな

チン州のカンペレ村、ミンダ村へ

織物をしている女性を探して村々を周ったけど、出会えたのは数人。「昔はどこでもやっていたけど今はだいぶ少なくなった」と、色々な人から聞きました。もしかしたら数年後には、このような風景は本当に珍しくなるかもしれません。また織られていた布も私が探していたような物ではなかったので、買い付けとしては残念な結果になりました。

織物1
織物をするお母さんの周りで子供たちが遊んでいた
織物2
生活スペースの場所を取らないようにくるくる巻いて仕舞える仕組み

ひと昔前までは、自分たちの着る物は自分たちで織っていた人々。刺繍や種を縫い付けて、部族独特のデザインや宗教的意味合い・身分を表していました。そこにキリスト教が入ってきて今やチン族の9割以上が改宗、生地を織らなくても化繊の生地が安価で流通するようになり、洋服を着る習慣が始まって・・・織物文化が失われつつあるのもどうしようもない時代の流れなのだと思います。この現状を肌で感じれて良かった。私のしていることはちっぽけなことで大きな流れには決して逆らえないけれど、昔から続いている日常や代々受け継がれている思いが詰まったチン族の織物を日本で紹介することで、多くの人に見てもらえますように。

次の旅は3月、タイのBaanUnrakに行きます。
なんとか安いチケットを確保できて一安心。
次回は一人旅です。どんな旅になるか楽しみです。